カーボンとは炭素のことで元素記号はCで表します。炭素は地球上に14番目に多く存在する原子で、
空や海には主に炭酸ガスとして、地中には主に岩石、石炭、石油として、そして生物の中にはいろいろな有機物の形で存在しています。単体(主に炭素原子だけが集まったもの)では地中に天然黒鉛や
ダイヤモンドなどとして存在します。
炭素単体からなる製品としてはコークス、活性炭、カーボンブラック、そして最近ではカーボンファイバー
などがあります。
カーボンは熱的にも化学的にも極めて安定な物質で、古くから使われてきましたが、
特に導電性があることが判ってから様々な分野に用途が広がりました。特に近年半導体、
エレクトロニクス分野などで需要が高まっています。
カーボンファイバーは炭素繊維を束ねた材質で、主にアクリル繊維を原料として作られています。カーボンファイバーは時に鉄より強く、また鉄より軽く、曲げ応力に非常に強い。そのため、 鉄の代わりに使われる事もあります。 強度の割に軽量な為、多くはCFRP(Carbon Fiber Reinfoeced Plastic:炭素繊維強化プラスチック)、CFRC(Carbon Fiber Reinfoeced Carbon)としてゴルフクラブ・テニスラケット・釣り竿などのスポーツ向け、航空機・自動車部品などの産業用向け材料に利用されています。
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